最近、ネット上でトレンド入りをするくらいの大人気漫画、「タコピーの原罪」
最寄りの本屋さんに偶々上巻が売ってあったので手に取ってみると、ドハマりしてしまい入荷当日に下巻を購入しました(しかも特典付きで)
今回はそんな「タコピーの原罪」を読んだ感想を書いていこうと思います。
タコピーの原罪

あらすじ
地球にハッピーを広めるため降り立ったハッピー星人タコピーは、笑わない少女しずかちゃんと出会う。どうやらその背景には学校のお友達とおうちの事情が関係しているようで…。無垢なタコピーが知るざらついた現実とは!?
[第1話]タコピーの原罪 – タイザン5 | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)
この作品は鬱漫画です。
読む人によっては心を抉られてしまうかもしれません。
※ここからはネタバレ要素があるのでご注意ください
感想
上巻を読んでいる時は「まりなちゃん最低!タコピーはよ退治して!」と。まりなちゃんにさっさと制裁を食らわせて欲しかったです。
ですが、上巻後半から下巻で「まりなちゃんもしずかちゃんも東くんもみんな幸せになってくれぇ(涙)」と心が痛み…結局悪いのは大人ということが分かりました。
最後普通に泣く(涙)
親がみんなクズ
育児放棄、毒親、虐待という親の勝手な問題が子供たちを苦しめ、子供は何も悪くないのに悲しい・寂しい・苦しい・辛い思いをしないといけない。
制裁を食らわせなければならないのは大人の方です。
タコピーの原罪はなんとかハッピーエンドで終わるんですけど、その後のみんなには幸せになってほしい…
タコピー
タコピーは馬鹿で見ててちょっとイライラするけど、可愛くて優しい。
しずかちゃんやまりなちゃんが泣いていると、方法はあれですが掟を破ってまで助けようとしてくれます。
しずかちゃん、まりなちゃんに笑って欲しい。
その一心で尽くしますが、物語は良からぬ方向に進んでしまいます。
ですが最終的にはタコピーが存在したおかげで、しずか&まりなは自然に笑うことが出来ます。
よかったね!タコピー!
一番だと可哀想なキャラと一番だと思うクズなキャラ
誰が一番可哀想かと言われると…まりなちゃんかなぁ…
そして誰が一番クズキャラかと言われると…まりなちゃんママかなぁ…
否、しずかちゃんも可哀想だし、しずかちゃんパパママもクズ…
かと言って、東くんも可哀想だし…
とりあえず、子供たちは可哀想で、大人はだいたいクズ!!
非対称作画が凄い
非対称作画とはまだウィキペディアにも載っていない、オリジナルの言葉です。
簡単に言えば、片方の顔を隠せば表情が出て、もう片方の顔を隠せば違う表情が出る。
的な感じです。
左顔には人の本性が出る。
と聞いたことがあるのですが、キャラの左顔が本当に思っている事なのかもしれません。
キャラ感情を読み取る、漫画でしか表現できない技ですね。
本当に凄いです。
東くんの心に刺さった言葉
タコピーがしずかとまりな、良い子なのか悪い子なのか、わからなくて泣いているとき、東くんがこんな言葉を掛けます。
そりゃそうだろ
そりゃいいとこも悪いとこもあるだろ
そんなこともわからないのかこのタコ
「タコピーの原罪」東 直樹
簡単なことですが、心にグサッときました。
いいとこも悪いとこもあるから人間は楽しい。
完璧主義の毒親の元に生まれた東くんは、それをちゃんと理解していた…(涙)
上巻・下巻でさくさく読める濃い漫画

私は20巻とか30話とか、見るのに時間が掛かる漫画やアニメは好みません。
ですがタコピーの原罪は、上巻・下巻で完結なのでさくさく読める上に何度も読み返したくなるくらい内容が濃く、感動する最高の漫画です。
あの時、手に取ってよかったと思っています。
最近ではボイスコミックがYouTubeで公開されました。
皆さんも、「タコピーの原罪」上下巻発売中なので、是非手に取ってみてください。
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